愛媛労働局が2日までにまとめた2015年10月末時点の愛媛県内外国人雇用状況は、ベトナムやインドネシアなどの技能実習生が増えたため、労働者数が5937人(前年同期比16.7%増)、雇用事業所数は1210カ所(14.6%増)でともに過去最高となった。企業側が人手不足を背景に外国人労働者の受け入れを強めているとみられる。
 国籍別では中国が3257人(3.8%増)で5割強を占めた。次いでベトナム887人(76.0%増)。前年まで2位だったフィリピンが733人(33.8%増)で続いた。ベトナムは14年1月に県外国人技能実習生受入組合協議会とベトナム労働省が技能実習生の受け入れに関する協定を締結後、急増している。
 産業別の外国人数では繊維や造船など製造業が70.4%を占め最多。在留資格別は技能実習が67.1%▽永住者や日本人の配偶者など身分に基づく資格が13.1%▽専門的・技術的分野の資格が11.8%―の順。地域別では今治が34・3%で、次いで松山が24.3%だった。